 | じゃあママさん、赤ちゃん、私そろそろ行くわね。 |
 | 天使ちゃん、また来てね! |
 | ばぶー! |
 | ママさんにいろんなことお話したわね。その話は私たちのいる世界では当たり前のことなの。ママさんだって、あの世に帰ればきっと思い出すわ。 |
 | 今は忘れてるだけ、なんだよね。でも、どうして教えてくれたの? |
 | 神様はね、この世で暮らす人たちに幸せになってほしいと思ってるの。でも、何が本当の幸せなのか、みんな忘れちゃってるんだよね。 |
 | 私も忘れてた。天使ちゃんが教えてくれなかったら、死ぬまで忘れたままだったよ。 |
 | ママさん、私のお話したことね、神様の理(ことわり)と書いて、神理(しんり)って言うのよ。 |
 | しんり? |
 | 神様の、宇宙の法則を神理って言うの。それは、この広い大宇宙に当たり前に存在しているものなのよ。 |
 | じゃあ、宇宙人にも常識なんだね! |
 | ばぶー! |
 | そのとおりよ。よくわかったわね。 |
 | ええ~っ、冗談で言ったのに! |
 | ほんとよ。この広い宇宙に、私たちのほかにたくさんの命が生きていて、みんな神理に基づいて生活しているの。 |
 | そっ、そうなんだ。なんか急に宇宙の話になってびっくりしちゃった。 |
 | ママさん、神理の話、忘れないでね。みんなが幸せになれるのよ。 |
 | えっ、天使ちゃん・・・。 |
 | 私の役目はここまでかな。ママさん、赤ちゃん、元気でね。 |
 | 天使ちゃん!もう会えないの? |
 | ばぶー! |
 | ママさんなら、きっと神理を生活の中に生かして幸せになるわ。そして、まわりの人たちも幸せにできると思うの。がんばってね! |
 | 天使ちゃ~ん!ああ、消えちゃった・・・。 |
 | マンマ・・・マ・・・マ・・・。 |
 | あ、赤ちゃん!しゃべった~!あれ?なんか赤ちゃんが普通の赤ちゃんになってる!なんだか今までのことが夢みたいだけど、夢じゃないよね。 |
 | マンマ・・・マンマ・・・。 |
 | 赤ちゃん、もうあの世の記憶なくなっちゃったのかな。でも、ママはちゃんと神理を覚えてるからね。天使ちゃん、ありがとう。みんなのこと、きっと幸せにするからね! |