体験談2. 生まれてくれてありがとう

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小夏 じゅん 50代

私が25歳のときに、第二子の長男を授かりました。

逆子と言われていましたが、病院にも定期的に通っているし大丈夫だろうと、特に母体に気をつかうこともなく日常生活を送っていました。
出産予定日を迎え、陣痛がきて小さな町の産婦人科で分娩台に上がりました。
若い医師は、私が陣痛で痛みをこらえているとき「お母さん、男の子だよ」と教えてくれました。しかし突然顔色を変え、「看護師みんな呼んで」と大声で叫びました。
あっという間に全身麻酔をかけられて、お腹ににぶい痛みを感じました。

どのくらいの時間が経ったのかわかりませんが、フッと意識が戻って目を開けたら、主人が私の顔をのぞき込んでいました。
すぐさま「赤ちゃんは?」と聞きました。
息子が生きていると聞いて、「あー、助かったんだ」とホッとし、また眠りにつきました。

その後、主人からいきさつを聞きました。
息子は逆子で首にへその緒が巻きついていていたため、医師は急遽帝王切開に切りかえたそうです。
息子は仮死状態で生まれ、全身チアノーゼで紫色をしていたということでした。
出産直後、主人は医師から90パーセント以上の確率で障がいが出ることを告げられました。「このままこの病院だと設備がないので助かりませんが、大きい設備のある病院に移しますか?」とたずねられ、息子の生死が主人にゆだねられました。
そのときに主人は、「俺は障がいを持った子と共に生きていこう」と決め、自宅に戻った時、初めて神様に「息子を助けてください」と手を合わせたそうです。