体験談7. 乗り越えられない試練はない

3日後、滋賀の先生から、「残念ながらうちの病院では手術ができないので、名古屋の専門病院に紹介させてください」と、お返事をいただき、その先生の紹介状を持参して、名古屋の専門病院に次男と共に行きました。
早速、検査入院の手続きをして、後日検査入院し、やっとの思いで、ようやく次男を手術していただける先生にめぐり会えたのでした。

次男は3ヶ月半にわたる入院生活の中、二度の大手術を乗り越え、クリスマス、年末年始、お正月を病院で過ごしました。
病院のロビーに飾られたクリスマスツリーを見ながら、次男と共に聴いたハンドベルの綺麗な音色は、私には生涯忘れられないクリスマスの思い出となりました。澄んだハンドベルの音色に、その場にいた全員が、優しく大きな愛で包まれたような気がしました。
帰宅できない患者のために、心をこめて作ってくださった病院のお雑煮も忘れることはできません。優しくて美味しくて身体に染みわたりました。
この入院生活で、私達親子にはいろんなことがありました。打ちのめされそうになったことも何度もありました。ですが――、
言葉ではとても言い尽くせない深い貴重な学びをさせていただきました。
病院の先生、看護師の方がた、院内学級の先生、家族、親友、病院内で知り合ったお母様方をはじめ、たくさんの皆さまに助けていただきました。
優しい笑顔。温かい言葉。ちょっとした気遣い。差し入れの一杯の熱いコーヒー。
どれだけ私の心に響いたことでしょう。皆様への感謝の気持ちでいっぱいでした。
この世に当たり前は何ひとつなく、普段の穏やかな生活がどれだけ貴重で、有難くて、感謝しなければならないかを全身で感じました。
日々『生かされている』ことに、この奇跡のような毎日に、神様の愛を感じました。
もうひとつ感じたことは、この病院で長期入院生活をしている大半のお母様方がとても明るいのです。力強いのです。重度のハンディキャップをもつ子どものお母様方に真の思いやりや、優しさに溢れた方が多く、私も入院中どれだけ励ましていただいたことか、わかりません。痛みや辛さを経験したからこその深い愛です。相手にそっと寄り添えるのです。

子どもがハンディキャップをもち生まれてくることは、『障害を持つという厳しい人生を敢えて選ぶなかで、自らの魂を磨き、成長させていくという目的のために、子どもの魂が、自らの学びの為に計画してきたことであり、決して母親の責任ではありません。この親子の縁も偶然ではなくて、子どもが母親となる人に相談して了解を得て、天上界で親子になるお約束をしてきます』と、レムリアの本に書かれています。
ヘレン・ケラー様も、『世の中にこの世界の中において、生まれて来なくてよかった子など、ただのひとりもいないのです。すべてに意味があり、すべてが神が祝福してこの地上に生まれさせていかれるのです』と言われています。