 | 赤ちゃんは、この世に生まれる前のことを覚えてるのね。 |
 | ばぶ! |
 | どうしてママとパパのところに生まれることになったの? |
 | ばぶ~、ばぶばぶ。 |
 | う~ん、ママにはわからないわ。天使ちゃ~ん! |
 | はいは~い、呼ばれたかしら? |
 | 赤ちゃんがお話してることがわからないの。天使ちゃん、教えてくれる? |
 | わかったわ、通訳するわね。何の話? |
 | 赤ちゃんがどうしてうちに生まれることになったのか話してたの。 |
 | なるほどね。 |
 | もしかして、神様に適当に決められてるのかな?と思って。 |
 | ばぶばぶ~! |
 | 違うって。親子ってね、だいたい過去に縁のあった魂どうしなのよ。 |
 | 縁のあった魂? |
 | どこかの人生で、何かの形で関わってたってことね。親子だったかもしれないし、兄弟とか恋人とか友人とか、なにか関わりがあったのよ。 |
 | 赤ちゃんがもしかしたら私のダンナ様だった可能性もあるってこと? |
 | まあ、ないとは言い切れないわね。どんな縁なのか私にはわからないわ。ただ、たくさんの人たちを見ててわかるのは、お母さんになる人は、子どもになる人に過去の人生でお世話になってることが多い、ってことね。 |
 | そうなの~?じゃあ私、赤ちゃんにどこかでお世話になってたのかしら! |
 | ば~ぶ~。 |
 | いや~、そんなことないっすよ、だって。 |
 | 赤ちゃん・・・そんなしゃべり方なの? |
 | ばぶー! |
 | 今、マジメにやれって言われなかった? |
 | ママさんもだんだん赤ちゃんの言うことわかるようになってきたわね。 |
| |
 | それで?私がお世話になった人は、私の子どもで生まれるの? |
 | 必ずしもそうじゃないのよ。ただ、そういうパターンが多いのは事実ね。なぜかというと、恩返しの意味もあるのよね。 |
 | 恩返しって、昔、鶴がやってたやつね。 |
 | ・・・「ツルの恩返し」ね。ママさんのぶっ飛び方もすごいわね。 |
 | ばぶー! |
 | はい、マジメにやります! |
 | つまり、過去に受けた恩を返すために、親になってお世話するってことがあるのね。子育てっていうのは愛をひたすら与える行為でしょ。おっぱいをあげたり、おむつを変えたり、泣いたら抱っこしたり。 |
 | そう言われればそうだね~。 |
 | 愛って、なんの見返りも求めないものなの。大きくなったら恩を返してもらおうとか、老後の面倒みてもらおうとか、ママさんはそんなこと思わないでしょ。 |
 | そうね。ただただ、かわいくてしかたないからね~。 |
 | ばぶ~。 |
 | 照れるな~、って。このパターン、前にもあったわね。 |
 | ばぶ。 |
 | それでね、子育てを通していろんな愛の形を学んでいくの。ギュッと抱きしめるとか、優しく見守るとか、時にはきびしく叱ることもあるよね。 |
 | なるほど~。 |
| |
 | ばぶ~、ばぶばぶ~。 |
 | あ、ごめんね。赤ちゃんがどうしてこのおうちに来たかってことよね。 |
 | ばぶ! |
 | それはね、天国でママさんと約束したからなんだって。 |
 | ええっ、天国で赤ちゃんと会ってたの? |
 | そうなの。そしてほとんどの人が、生まれる前に自分の人生の大まかな計画を立ててくるのよ。 |
 | ホントに?じゃあ、パパと結婚するのも、赤ちゃんが来てくれることも、私が計画してたことだったの? |
 | ばぶ~! |
 | この世に生まれると、その人の自由意志があるから計画通りにいかないこともあるんだけどね。でも、みんな自分と一緒に愛を学んでくれる人たちと縁を結んで、つまり、約束して生まれてるの。 |
 | そうなんだあ。もしかしたらもっとイケメンと出会ってたかもしれない、と思ったこともあったけど。 |
 | コラコラ。あんな素敵なパパさんがいるのに。 |
 | ばぶー! |
 | ごめんごめん。やっぱりパパが一番よ! |
 | ばぶ。 |
 | そうよね。赤ちゃんもパパが好きよね~。 |
| |
 | ばぶ~、ばぶばぶ。 |
 | ああ、その話ね。 |
 | なあに? |
 | 赤ちゃんが言うには、ママさんと約束したとき、「私のところへぜひきてください。大切に育てます」って言ってくれたんだって。 |
 | ええっ、そうなの?覚えてない・・・。 |
 | ばぶー! |
 | そうなんだって。赤ちゃんはすごく嬉しかったみたいよ。 |
 | そうなんだ。私も赤ちゃんが生まれてくれてすごく嬉しかったよ。 |
 | そういう親子の約束は普通に行われてるの。でも、残念ながらほとんどの人は、この世に来るとなんにも覚えてないのよね~。 |
 | 子どもが親を選ぶって話、最近ママ友達の中でも話題になったよ。お隣の息子さんは、ママを選んだ記憶があるんだって。 |
 | あら、お隣にも覚えてる子がいたのね。 |
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 | ばぶばぶ~。ばぶ~。 |
 | あら、へえ~、そうなんだあ。 |
 | 赤ちゃん、こんどはなあに? |
 | この赤ちゃんはママさんと縁が深いみたいなんだけど、実はパパさんとも知り合いだったみたいよ。 |
 | ええっ、そうなの?どんな関係だったのかしら。 |
 | ・・・ばぶ~。ばぶばぶ。 |
 | ・・・赤ちゃん、それは私の口からは言えないわ。そうなの、そんな関係が・・・。 |
 | ええっ、やだあ。気になるから教えてよ~! |
 | 親子の縁を結ぶってことは、すごく大きな学びがあるのよ。例えば過去に対立してた人同士でも、次の人生では家族になって、いろいろ大変なことがあっても一緒に乗り越えていこうって、そういう計画を立てる人たちもいるの。 |
 | まさか、パパと赤ちゃんが対立してたことがあったの? |
 | やあねえ、たとえ話よ。 |
 | ・・・ |
 | ひとつだけ言えるのは、ママさんモテモテだったみたいね。 |
 | そうなの?照れるな~。 |
 | ばぶー! |
 | 似たもの親子ね。 |
| |
 | ねえ、天使ちゃん。私、赤ちゃんが私をお母さんに選んでくれたって知って、ホントに嬉しかったわ。ほかのお母さんも、きっとこのこと知ったらすごく嬉しいと思うの。 |
 | そうよね。この世で一緒にがんばろうねって約束してることがわかったら、自分の子どものこと、もっと愛おしいと思うよね。虐待や育児放棄なんかも少なくなると思うの。 |
 | そうだよね!私、お友達のメイちゃんにも話してみようかな。この間、子育てに悩んでたみたいだから。5歳の子のママなの。 |
 | それはいいわね。ただ、子育てでは向こうのほうが先輩だと思ってるだろうから、言い方には気を付けてね。 |
 | うん、わかった! |
 | ママさんの優しさが伝わるといいわね。 |
 | ばぶー! |